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カナダ留学エージェントがマレーシアの学校を視察して学んだ7つのポイント

2023年12月1日から8日までの1週間、マレーシアのクアラルンプール、そしてジョホールバルの高校、大学、語学学校を視察してきました。今回は、マレーシアの教育省、観光省の後援のもと、日本から50社の留学エージェントが招待され総勢60人近いエージェントが参加しました。ありがたいことに、弊社にも声が掛かり、これは良い機会だと思い参加して来ました。初めてのマレーシア渡航でしたが、「思っていたより都会」、「思っていたより安全そう」、「思っていたよりレベル高い」と感じる良い方向へ期待を超える内容でした。エジュケーションハブ(Education Hub)と呼ばれるマレーシア。教育を一つの産業としてアメリカ、イギリス、オーストラリアの大学の分校が存在し、半分の費用で学位が取れるなどのメリットもありました。普段はカナダ留学に関する情報にばかり触れている私にとっては、多くの驚きを含む、良い視察ツアーになりました。今回の視察ツアーで学んだマレーシア留学の良い点を7つご紹介したいと思います。すでにご存知のこともあると思いますが、あなたの留学プランに1つでもプラスになると嬉しいです!

その1:物価、学費、生活費、安い!安い!

マレーシアに着いて最初に驚いたのは、やはり学費や生活費が安いことです。学費はカナダ留学の半分以下、生活費も半分以下になりますので、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドなどでワーキングホリデーをする前にマレーシアで語学留学をして英語力を上げてからワーキングホリデーをするというのはとても良いステップかなと思います。また大学留学を検討している方も、マレーシアの語学学校でIELTS対策コースを開催している学校もありますので、そちらである程度勉強してからカナダの方に移動しても良いかなと思います。今回、マレーシアに渡航するということで、マレーシアに留学中の大学生の方達のYoutubeチャンネルをかなりの数拝見させて頂きましたが、ほとんどの学生さんが、なぜマレーシアを選んだの?という質問に対して1つ目の答えが、費用が安いから。と答えていました。これはやはり一つの魅力と言えるかなと思います。

その2:街中や留学生の生活範囲では、治安も良く、人々もフレンドリー

特別マレーシアの治安が悪いという思い込みがあったわけではないですが、実際に街を歩いてみたり、1週間滞在してみても、特に危険と感じることはなく、タクシー(GRABというアプリ、カナダでいうUBER)を利用しても運転手さんもフレンドリーで問題なく移動にも使えました。ホテルのスタッフやレストランのスタッフさんもフレンドリーな方が多かったです。これは観光客からのマレーシアの見方になりますが、実は私の大学生の姪っ子が3ヶ月前からマレーシアに留学をしていますが、彼女に治安について聞いても特に危険を感じるような経験はしていないとのことでした。もちろん、どんな街にも避けた方が良い場所があります。外国を歩く者として、最低限の常識を知り、行動すれば安全な留学生活が送れるのではと思います。

その3:思ったより都会!気候も過ごし安い。

これも私のマレーシアへ行く前と後での、比較による意見でしかありませんが、クアラルンプールの中心地では、たくさんのビルやお店が立ち並ぶかなりの都会でした。今回のツアーの中ではあまり観光ができず、空いた時間に少し、クアラルンプールで一番大きいと言われる、パビリオンというショッピングモールの中をブラブラと歩いたくらいでしたが、それはもう東京のショッピングモール、デパートの中を歩いているのと変わらないような経験でした。気候については、やはり蒸し暑いですが、名古屋在住の私にとっては、そこまで大変ではありませんでした。ただ建物の中のエアコンの設定温度がかなり低いので逆にその温度差で体調を崩しやすい方もいると思うので調整できるようにパーカーなど持っていると良いと思いました。もう一つ、普段カナダへ渡航することが多い私にとっては、日本との時差が1時間というのはとても楽でした。海外に住む留学生とはいえ、日本との繋がりがゼロになるわけではないと思いますので同じ時間帯で生活が出来るのがメリットになる方もいると思います。

その4:16歳から参加可能な大学のサマーキャンプがとても良さそう

夏休みを利用してお子さんに海外留学を経験させたいというご家庭は多いと思います。将来的な高校進学や大学進学を検討する前に、一度夏休みにどこかの国で留学をしてみたいというご家庭には、16歳以上から参加可能な、プログラムがクアラルンプールのAPU(Asia Pacific University)で開催されています。4週間のプログラムの費用が、アメリカドルで1,600ドル。航空券やお小遣い、保険などを含めて総予算40万円を切るくらいで実現できるかと思います。世界中から集まる同世代の学生との交流や市内観光、各種アクティビティは、とても良い経験になるかと思います。サマーキャンプだけではなく、大人でも「英語力を集中的にお値打ちに上げたい!」という方にもとてもお勧めです。クアラルンプール、ジョホールバルともに英語を学ぶための語学学校で大学進学のための試験・IELTSの準備コースを開催しています。

その5:マレーシアの大学がとても活気がありレベルも高く便利な仕組みもある

今回、マレーシアの教育機関(語学学校、高校、大学、専門学校)の中で一番良いと思ったのは、大学でした。マレーシアには、イギリスの大学、オーストラリアの大学、アメリカの大学のキャンパスがあり、マレーシアの大学を卒業すると、その大学の本校の学位も取れるという仕組みがあります(Dual Degrees)。もちろん環境としては、実際にイギリスやアメリカで生活しながら学生生活を過ごすのと、マレーシアで学生生活を過ごすのは違いますが、教授の多くは本校から配属されている方が多いようですし、同じ大学ですからカリキュラムは同じなのでかなり近いレベルの教育が受けれると思います。実際にキャンパスの中を歩いてみて感じたのは、至る所で学生さんたちが勉強をしていて、とても活気がありました。そして、マレーシアの大学は3年間で学位が取れます。しかもその間の1年間を、本校で受講することも出来る学校もあり、その本校での1年間の授業料はマレーシアの大学の1年間の授業料で良いそうです。これはかなりお得ですね。生活費は上がりますが、授業料は半分、または3分の1くらいになると思います。またちょうど2023年12月からマレーシア政府が、大学を卒業した留学生に1年間現地で働けるビザを発給すると発表しました。マレーシアでの生活に慣れて現地で働きたという方にとっては良い仕組みですね。このようにマレーシアという国自体が教育・留学生の受け入れに前向きな姿勢を見せているので、これから留学生にとってプラスになる仕組みがいろんなところで増えていく可能性があります。

その6:Canadian International Matriculation Programme

マレーシアの大学(カレッジ)でカナダ・オンタリオ州の高校3年生(グレード12)を受講してオンタリオ州の高校卒業資格を取得できるプロCIMPというグラムがあります。(Canadian International Matriculation Programme) このプログラムは、カナダ・オンタリオ州の教育省とマレーシアの教育省の両方から認定を受けているプログラムになります。例えば、カナダのオンタリオ州の高校で11年生までを修了した方が、その後、マレーシアの大学に入学して、一年目にこのCIMPを受講して修了するとオンタリオ州の卒業資格を取得できます。その後、そのまま同じ大学で3年間で学位を取得することも出来ます。

さらにマレーシアにはカナダ・オンタリオ州のカリキュラムで授業を行う高校もあります。こちらの高校で高校1年生(Grade 10)、高校2年生(Grade 11)を修了してから、高校3年生(Grade 12)をカナダへ渡航して修了し卒業することも可能です。カナダでの卒業留学は3年間で1000万円は掛かってしまうので、そのうちの1年、または2年をマレーシアの高校に通うことにより抑えていく、ですが最終的には同じ卒業資格が取れるというプランを考えることができます。

その7:グローバル英語

英語という言語をどのように捉えるか?を学ばされた1週間でした。世界の共通語とも言われて、たくさんの国で話されている英語は、ある意味とても特殊な言語とも言えます。英語を第一言語として話すアメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、そしてイギリスなど。それぞれの国で同じ英語という言語を話しますが、それぞれの国に、訛りやアクセントがあります。私はカナダで英語を学んだので、やはり北米の英語の話し方・発音だねと言われることがあります。そして世界中には、英語を第二言語として話す人口の方が、第一言語として話す人口よりも多いです。つまりグローバル英語という観点から見ると、英語は世界中の人たちがそれぞれの訛りを持ちながら使われる言語ということもできます。マレーシアで過ごした1週間の中で、たくさんの方と英語で話をしましたが、やはり訛りはあります。聞き取れない言葉もたくさんありましたし、伝わらないこともありました。相手からすると私の英語が訛っているのでしょう。でもそれは、相手が悪いのか、自分が悪いのか、ということではなく、答えはきっとどちらも悪くなく、英語はそういうものだ。ってことだと思います。そう思えると、英語を話すことが少し楽になるような気がします。それは言語の話だけではなく、「みんな人それぞれでいい」そう言った考え方が、様々な人たちの考え方や文化、価値観を理解し、受け入れるために大切なことなのかなと感じました。「英語を学ぶのにマレーシアって大丈夫なの?やっぱりアメリカ、カナダでしょ。」という方もいらっしゃるかも知れません。そんな方ほど、マレーシアで学んでみると新しい発見、広がりが得られるかも知れません。上手く伝わると嬉しいです。

夢や目標に向けて上手にプランニング

今回、マレーシアの教育機関をたくさん視察して、留学エージェントして多くの学びがありました。それはとてもシンプルなことでした。今までカナダしか知らなかった私が、違う留学先を見ることによって、辿り着いた結論。それは・・・

私がお手伝いする留学生のあなたが、夢や目標を叶えるためなら、どこの国だっていい。

あなたにとってベストのプランを提案するために、もっともっと世界中にどんな街があり、どんな学校があり、どんなチャンスがあるのかを学び続けたいと思いました。もちろん、これからもカナダは私にとって特別な場所ですが、私はカナダの教育機関を斡旋する会社が作りたい訳ではなく、あなたが留学という経験をきっかけに、夢や目標を実現するお手伝いをするための会社を作りたいのだ。そう再認識し、これから自分の会社の進む正しい方向へ舵取りを始めることができる。そんなきっかけになったマレーシア視察ツアーでした。

最後までお読み頂きありがとうございました。

留学コーチ・ミチセンセイ / 株式会社キャタリストカナダ 代表 水谷通孝

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